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安田佳生「千円札は拾うな。」再読 [読書]

かなり前の話だが、ワイキューブの社長だった安田佳生氏がまた会社の社長になったようだ。
「私、もう一度社長になりました。」

「千円札は拾うな。」の著者といったほうが、わかる人が多いかもしれない。
2006年初版だったが、出版当時はタイトルが印象深かったものの、読もうとまでは思わなかった。
2011年の後半に一度図書館で借りたが、参考になる事も書いてあったものの、途中で内容にイライラして、結局全部読まずに返してしまった。
そのときにはもうワイキューブは倒産していたが、それを知ったのは本屋で「私、社長ではなくなりました。」を見たときだった。2012年出版なので、1年後に知ったことになる。情報収集に疎いのは今もかわらず・・・

もう一度読んでみようと思ったのは、前に手に取ったときから年月が経ったこともあり、読後の印象が変わるかと思ったからだが、結局変わらなかった。
結局倒産するんだよねという先入観が働いてしまったのもあるあるかもしれない。
しかしそれよりも内容がおかしいとしか思えない。
『嫌な客は断る』
→最終的に断るのはいいけど、それまでに交渉は必要じゃないの?
『子供たちが食べ物を残しても、それが「まずいから」という理由だったら怒らない』
→駄々っ子ができるだけだ。

上に挙げた以外にもまだあって、「こりゃ倒産するよ」と再認識できたわけだが、考えさせる言葉もあった。
『今の時代は、同じ時間で倍の仕事がこなせるようになったとしても、それが倍の売り上げ、倍の収入につながるとは限らないということだ。』
『失敗を恐れず、失敗から学ぶこと。』
『他人の時間を奪うようなことをしている男は大成しないと思って間違いない。』

特に最後の言葉は、人に頼ってばかりの普段の自分の行いを反省せざるを得ない。
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高橋仁「運命のバーカウンター」感想 [読書]

ミュゼについて気になったのは去年の夏だった。
新潟2歳ステークスで1番人気だったアヴニールマルシェを抑え、
ミュゼスルタンが勝ったときに、「そういえば最近ミュゼってつく馬、走るなあ」
と思ったのが最初だった。
そのため馬主の高橋仁が脱毛サロンのミュゼプラチナムを経営しているとかは、
まったく知らなかった。
エステなどは興味なかったし、何より自分の買う馬券が当たればそれでいいという
人間なので、とりあえず「ミュゼの馬はなんかきそう」という印象しか持たなかった。
今年に入り、ミュゼのオーナーが豪遊しているとか、セレクトセールで馬の購入争い
をしたなどのネット記事を目にしたりして、「本業で相当稼いでいるのかな?」とか
思ったりした。
なので8月に「ミュゼの経営がやばい」という記事を見た時は、「あれ?」と思ったし、
今月にネットでミュゼの任意整理の情報がでたときは、ちょっと悲しくなった。

先日図書館で高橋氏の著作があったので借りたのが、「運命のバーカウンター」だ。
サロンを経営する若い社長が、バーで知り合った酔っ払い(通称イブさん)から経営の心構えを受けるという構成になっている。
物語形式のビジネス書としては「もしドラ」などと同じ分類になるかと思う。
率直な感想としては、経営者に成り立ての人あるいは独立を目指している人向け
に書かれた本で、自分(社蓄人生まっしぐら)には合わなかった。
まあ、印象に残った言葉はあったので引用させてもらう。

『「ブルーオーシャンを目指したやつらが、今どうなってるかよく見てみろ。」』

『「何とか戦略、理論ってのは、経営がわかったような気になってるだけで、経営をつかんでいるわけじゃない。分かるのと、つかむのは違う。女ごころとやらを本やネットで読んだ気になってるのと、本当に口説けるのは違うのと同じだ」』

『「だいたい、そんなつまらない指示をダラダラとメールで送り付けられた相手はどう思う?」』

『「そうだ。アホになって全部忘れてしまうぐらいでちょうどいい。ちょっとうまくいったことも失敗したこともアホになれば忘れてる」』

最後に、ホルモン焼きもモツ鍋もおいしいです。
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